手順01 | こんな症状ありませんか?
- 健康診断の尿検査で異常を指摘された
- 尿の色が赤褐色、あるいは白濁している
- 尿が泡立っている
- 夜、何度もトイレに行くようになった
- 指輪や靴がきつくなった
- 朝起きたとき目が腫れぼったい
- いつもだるくて疲れやすい
- 少し動いただけで息切れする
- めまいや立ちくらみが起きる
- 食欲低下、吐き気、嘔吐がある
腎臓は”沈黙の臓器”ともいわれています。
早期発見のために、1つでも当てはまる人は、
病院で検査を受けるようにしましょう。
手順02 | 健康診断の検査結果を用意して、腎臓の働きをチェック!
CKDはGFRによってステージG1〜G5に分類されており、蛋白尿・アルブミン尿の有無によっても重症度やその対策が変わってきます。
健康診断の結果をもとに自分のステージを確認してみましょう。
検査結果・健康診断をもとに、あなたの「年齢」「血清クレアチニン値」「性別」を入力し、最後に「結果を見る」をクリックしてください。
※誤差の少ないeGFR値を出すためには、クレアチニンの値は小数点以下2桁まで入力してください。小数点以下1桁だ と誤差が大きくなります。
※この診断の対象年齢は18歳以上です。18歳未満の方は正確な測定ができません。
腎機能を評価するGFR値って何?
GFRは腎臓がどの程度機能しているのかを表す指標です。
GFRとは「糸球体ろ過量」のこと。腎臓の機能にどれくらい老廃物を処理する力があるのかを測定した値です。GFRをより正確に知るためには精密検査が必要となるため、一般にはCKDを早期に発見するために考案された、eGFR(推算糸球体ろ過量)※がよく用いられます。※eGFRは血清クレアチニン値を用いた計算式によって算出されます
手順03 | あなたのeGFR値はどこに当てはまりますか?
≧90 |
≧90 (蛋白尿・アルブミン尿 |
60~89 (蛋白尿・アルブミン尿) |
45~59 (蛋白尿・アルブミン尿) |
30~44 (蛋白尿・アルブミン尿) |
15~29 (蛋白尿・アルブミン尿) |
<15 (蛋白尿・アルブミン尿) |
CKDの予備軍 |
CKD ステージG1 |
CKD ステージG2 |
CKD ステージG3a |
CKD ステージG3b |
CKD ステージG4 |
CKD ステージG5 |



手順04 | あなたのCKDステージの特徴と対策をCheck!
各CKDステージの生活管理に対する詳細はコチラ

ステージ | 特徴 | 特徴 | |
---|---|---|---|
CKDのハイリスク予備軍 |
正常GFRは≧90 |
高血圧・糖尿病などの生活習慣病患者、メタボリックシンドローム、腎臓病の家族病歴、喫煙者、肥満はCKDの危険因子です。これらの危険因子はCKDの進行を早める原因にもなります。また、50歳以降は年々腎臓の機能が低下するため、危険因子を持っていない人も注意が必要です。 |
年に1~2回は健康診断や特定検診で血液検査と尿検査を受け、CKDの早期発見に努めましょう。 また、持病の治療や生活習慣の改善にも積極的に取り組んでいきましょう。 |
ステージG1 |
正常または高値GFRは≧90(蛋白尿・アルブミン尿) |
ごく早期の段階なので、生活習慣の改善や適切な治療を開始すれば良好な状態を保てます。 |
生活習慣や食生活を見直すとともに、腎障害の原因を調べ、その治療を積極的に行いましょう。禁煙や肥満解消、減塩などでも、腎臓の負担はずいぶん軽減されるため、機能の回復につながります。血尿があったり、蛋白尿(2+)などが観察される場合、かかりつけ医と相談し、専門医を受診するようにしましょう。 |
ステージG2 |
正常または軽度に低下GFRは60~89(蛋白尿・アルブミン尿) |
まだ、ほとんど自覚症状は現れていませんが、腎臓のろ過機能は低下しています。生活習慣の改善や治療を開始すれば、健康な状態と変わらない機能を維持できます。 |
|
ステージG3a* |
軽度~中等度低下GFRは45~59(蛋白尿・アルブミン尿) |
腎臓が本来の働きを果たせなくなり、尿の異常やむくみ、貧血といった自覚症状が出てくる場合があります。将来の透析・腎移植を避けられるかどうかは、この段階での治療にかかっているといっても過言ではありません。 |
高血圧、糖尿病、脂質異常症、肥満、喫煙嗜好があれば、これらについて治療、生活習慣の改善をはかりましょう。また、蛋白尿が観察される場合、腎臓の機能の低下や心筋梗塞や脳卒中などの脳・心血管疾患の危険性を高めます。将来の透析・腎移植を避けるためにも、専門医に相談し、症状に応じた適切な治療を受けましょう。また、腎臓の機能低下による骨・ミネラル代謝の異常がないか定期的なチェックが必要となります。 |
ステージG3b* |
中等度~高度低下GFRは30~44(蛋白尿・アルブミン尿) |
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ステージG4 |
高度に低下 GFRは15~29(蛋白尿・アルブミン尿) |
腎障害がかなり進行しており、機能は著しく低下。頭痛や吐き気、尿の減少、ひどいむくみ、貧血など本格的に異常が現れます。この段階になると、残念ながら腎臓の機能を回復させることはできません。現状維持を目的とした治療に切り替わります。 |
現状維持を目標に治療を強化。脳・心血管疾患の合併に対するより一層の注意が必要です。また、日常生活ではより厳格な食事管理(蛋白質摂取制限)がスタートします。高リン血症が現れるのもこの頃です。 |
ステージG5 |
末期腎不全GFRは<15(蛋白尿・アルブミン尿) |
腎臓の機能がほとんど失われており、透析、もしくは腎移植の検討をする段階に入ります。透析療法で補える腎臓の機能は正常な腎臓の約10分の1なので、専門治療や食事管理、合併症対策は並行して続けます。 |
尿毒症がある場合、透析導入および腎移植の必要があります。透析療法には「血液透析」と「腹膜透析」の2つがあります。それぞれメリット・デメリットを考慮し、主治医とよく相談の上、その準備に備えましょう。 |
*日本腎臓学会におけるエビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2018(CKD診療ガイド2012)では、ステージ3を、死亡、末期腎不全、心血管死発症のリスクに応じてより細かく3a、3bにわけています
